健康診断で脂肪肝を指摘されたとき、
僕は自分の体を「フォアグラ体型」と呼ぶようになりました。
笑いに変えたかったのだと思います。でも、本音では怖かった。
糖尿病予備軍も指摘され、当時の体重は84kg。
何かを変えなければいけないことは、僕自身が一番わかっていました。
その後、生活を見直して半年で71kgまで13kg減量しました。
中性脂肪は246から46へ変化しました。
ただし、これは僕個人の記録です。減量だけで誰の脂肪肝も改善する、
病気が治るという意味ではありません。
この記事では、脂肪肝を指摘されて「結局、何をすればいいの?」と
戸惑っている人へ、最初に確認したいことを5つに整理します。

最初に知ってほしいこと:脂肪肝は「お酒だけ」の問題ではない

脂肪肝と聞くと、「お酒を飲みすぎたから」と考えがちです。
しかし、脂肪性肝疾患には飲酒が強く関係するものだけでなく、
肥満、糖尿病、脂質異常症などの代謝異常が関係するものもあります。
近年は、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患を「MASLD」と呼ぶ新しい分類も使われています。
飲酒量と代謝リスクが重なっている場合もあり、
原因を自分だけで決めつけることはできません。
自覚症状が乏しいこともあるため、「痛くないから大丈夫」
「お酒を飲まないから大丈夫」と放置せず、
健診結果を持って医療機関へ相談することが出発点です。
ステップ1:健診結果を持って受診し、原因と状態を確認する

最初にすることは、自己流の断食やサプリではなく受診です。
脂肪肝の背景には、飲酒、体重増加、糖代謝や脂質代謝の異常のほか、
薬剤や別の肝疾患などが関係する場合もあります。
受診時には、次のことを確認しましょう。
- どの検査や画像から脂肪肝を指摘されたか
- AST、ALT、γ-GTPなどで指摘された項目
- 超音波検査など追加検査が必要か
- 肝臓の硬さや線維化を評価する必要があるか
- 飲酒、服薬、サプリとの関係
- 次の検査時期
強いだるさ、黄疸、腹部の張り、意識の変化などがある場合は、
この記事で様子を見ず、速やかに医療機関へ相談してください。
ステップ2:お酒は「飲む・飲まない」ではなく量を記録する

「週末だけだから大丈夫」「ビールしか飲まない」という感覚だけでは、実際のアルコール量はわかりません。
まず1週間、次の内容を記録します。
- 飲んだ日
- お酒の種類
- 容器や杯の大きさ
- 本数・杯数
- 一緒に食べたもの
記録は、自分を責めるためではなく医師に正確に伝えるためです。
原因や安全な飲酒量は個人の状態によって違うため、
脂肪肝を指摘された後の飲酒については医師へ確認してください。
毎日多量に飲んでいる人や、飲まないと手が震える、
眠れないなどの症状がある人は、急に自己判断で断酒せず、
医療機関へ相談してください。
ステップ3:体重だけでなく「肝臓と代謝の数字」を残す

体重だけを見ていると、1日の増減に振り回されます。健診結果を保管し、
医師から指摘された項目を一覧にしましょう。
- 体重と腹囲
- AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能関連項目
- 中性脂肪やコレステロール
- 血糖やHbA1c
- 血圧
どの数値をどの頻度で確認するかは、医師の指示に従います。
数値を自分で診断するのではなく、前回との変化を医療者と共有するための記録です。
僕の場合も、体重と一緒に中性脂肪の変化を見ることが、
生活を続ける励みになりました。
ステップ4:食事は「肝臓に良い食品探し」より全体を整える

特定の食品や飲み物だけで脂肪肝を治そうとするのではなく、
食事全体と摂取量を見直すことが基本です。
まずは次の形を意識します。
- 主食:ご飯、パン、麺などを適量
- 主菜:魚、肉、卵、大豆製品など
- 副菜:野菜、きのこ、海藻など
見直しやすいのは、無意識に追加されているものです。
- 甘い飲み物
- 毎日の菓子や夜食
- 大盛りや替え玉
- 揚げ物が続く食事
- お酒と一緒につまむ高カロリー食品
「すべて禁止」ではなく、「甘い飲み物を水かお茶に替える」
「ご飯は1膳にする」のように、できたか判定できる行動を一つ決めましょう。
持病や治療状況によって適切な食事は異なります。
極端な糖質制限や断食を始める前に、医師や管理栄養士へ相談してください。

ステップ5:減量だけを待たず、無理のない運動を始める

日本肝臓学会は、脂肪性肝疾患に対する運動療法を推奨しています。
学会資料では、有酸素運動やレジスタンス運動によって、
体重減少を伴わなくても肝脂肪化の改善が示された研究が紹介されています。
ただし、いきなり難しい運動をする必要はありません。
- まず10分歩く
- 昼休みに外へ出る
- 30分座ったら一度立つ
- 階段を1回だけ使う
- 軽いスクワットを無理のない回数から始める
減量が必要な人について、日本肝臓学会の資料では、
脂肪性肝炎で肥満がある場合に体重の7%を目標とする考え方が紹介されています。
ただし、必要な目標は体格、病態、線維化の程度などで異なります。
自分で一律に7%と決めず、医師と相談してください。
治療中の病気、胸痛、息苦しさ、関節痛などがある人は、
運動を始める前に医師へ相談しましょう。

今日から使える「最初の7日間チェック」

- [ ] 健診結果を見直した
- [ ] 必要な受診または予約をした
- [ ] 飲酒した日と量を記録した
- [ ] 体重または腹囲を記録した
- [ ] 甘い飲み物を水かお茶に替えた
- [ ] 主食・主菜・副菜を意識した
- [ ] 10分以上歩いた
全部できなくても大丈夫です。7日間の目的は、
完璧になることではなく、自分の現状と変えやすい行動を見つけることです。
よくある質問
お酒を飲まなければ脂肪肝にはなりませんか?
飲酒以外にも、肥満、糖尿病、脂質異常症などが関係する脂肪性肝疾患があります。
反対に、飲酒量が原因に関係する場合もあります。
自己判断せず、飲酒量と健診結果を医師へ伝えてください。
痩せれば脂肪肝は必ず治りますか?
減量による改善が期待される場合はありますが、
原因や病状は人によって異なります。「体重が落ちたから治った」と自己判断せず、
検査で確認する必要があります。
ウコンやサプリを飲めば大丈夫ですか?
サプリを受診や治療の代わりにしないでください。
健康食品やサプリが肝障害に関係する場合もあるため、
使用している商品は医師や薬剤師へ伝えましょう。

肝機能の数値が正常なら放置してもよいですか?
血液検査だけで病状を判断できるとは限りません。
画像検査や線維化評価が必要かどうかを含め、医師へ確認してください。
まとめ:「フォアグラ」は笑い話で終わらせず、行動の合図にする
僕は「フォアグラ体型」という言葉で、自分の状態を笑いに変えました。
でも、そこで終わらず生活を見直したから、次の一歩へ進めたのだと思います。
脂肪肝を指摘されたら、最初にすることは次の5つです。
- 健診結果を持って受診する
- お酒の量を記録する
- 体重と検査値を残す
- 特別な食品より食事全体を整える
- 無理のない運動を始める
怖さをごまかすために情報を集め続けるより、まず健診結果を手元に出し、
必要な受診を予約する。そこから始めてみてください。
※本記事は一般的な健康情報と筆者個人の体験を紹介するもので、診断・治療を目的とするものではありません。検査結果、飲酒、減量、運動については医師・管理栄養士などの専門職へご相談ください。

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